余計な一言で場の空気を悪くすることがあり反省させられる。空気を読んで会話をしろと言われるが、見えないものを読むのは至難の業であり“沈黙は金”と口数を減らして気流を乱さないように気を付けている。言葉一つで人間関係は大きく変わるものだ。
毎朝電柱の上から挨拶してくれるカンムリワシがいるのだが、空気を読む達人らしい。
鷲は滑空する時、羽の先端を上に立てているが、それによって翼の先で発生する乱気流を消すことが出来る。それを真似ているのが飛行機の翼の先端についているウイングレットで、それによって航空機の性能は10%か、それ以上向上すると言う事が分かっている。ウイングレットが乱気流を小さくすることによって空気抵抗を最小限にし、一種の推力も生み出す。この技術によって2010年には、航空会社は世界のジェット機の燃料を20億ガロン節約できたとNASAのニュースリリースは述べている。
鷲は航空力学上、無駄のない飛行のために翼の端を上に立てているのだが、その姿は何とも優雅だ。
鷲に倣って乱気流を消すことが出来る一言に「いい意味で、ですよ」がある。失言した時このウイングレットで乱気流を消すことが出来たら、空気が読めない自分も優雅に舞い上がれるだろうか。
そんな事を話していると変な空気を感じ、テーブルの前の“私語はご遠慮下さい”との表記に気付く。見えないものを読むのは至難の業だが、せめて見えるものは読むようにと反省させられる。
貝工房りん スーさん